膨大な資料と広範囲な詳細調査をもとに著者の体験を交えて語るその論理はさすがに説得力のあるものであった。なんらかの意識主体が経験する特異な事柄が果たして脳内で生じた単なるイメージなのか、実際にその主体が体外遊離して生じたものなのかを徹底して追及した内容である。しかしその膨大且つエネルギッシュな思索にも拘わらず、その結論はどちらとも決しかねると言うものであった。それは、未だ我々の時代の技術、知識、科学レベルがそれらを解決し得る程には発達していないと言う事を意味するのであろうか?将来何らかの方法でその結論が出され、死後の世界若しくはそれに類する、現在の世界とは別の世界の存在が明らかにされると、人類の意識は革命的に変容するのかもしれない。勿論そのような世界は存在しないと言う結論に達する可能性も充分にあるのだが・・・・。どちらにしても著者が最後に『この調査を通して私は死が怖くなくなった。素直にそれを受け入れられると思うようになった』と述べている箇所からは、私自身大きな勇気と安心感を得る事が出来た。
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